第9回 エンパワーメントセミナー 『創造的な問題解決の技法:TRIZのやさしい理解とUSITによる実践』
本セミナーでは、プロジェクト・マネージメント初期段階であるプロジェクト・メイキングやプロジェクトが行き詰まった場合の問題解決策の発見に役立つ技法として、実践的で取り組みが容易な、USITを学びます。
   
開発競争に凌ぎを削っている技術・産業界で, 技術的な課題に挑戦し, 専門にとらわれずに, 創造的に問題を解決することの必要性は誰もが認める。しかしそのために, どのような思考方法・技法があるのか? 精神論でなく, 抽象論でない技法があるのか? 
 この要求に明確にYESと答えたのが, ロシア生まれの技法, TRIZ (「発明問題解決の理論」)である。ロシアで50年間草の根的に研究開発され, 冷戦後初めて西側に知られ, 現在, アメリカや日本で注目され普及しつつある。特許の分析から始まった実証的研究は, 技術をボトムアップに捉え直し, 膨大な知識ベースを持つ, 明確な技術思想を形成し, そして, それをバックとして, 創造的な問題解決の体系的な方法を作り出し, ソフトウェアツールもできた。新しい技術革新の運動のベースが生まれた。 
 しかし, 西側におけるTRIZの普及は予想外に遅々としている。それは, TRIZの体系の膨大さに圧倒され, エッセンスの理解が進んでいないためであると, 演者は考える。 
 このセミナーでは, TRIZについて分かりやすく説明した後で, TRIZのエッセンスをスライド1枚 (英文50語) で説明する。そして, TRIZのエッセンスだけをうまく取り入れて再構成した, 創造的な問題解決のプロセスとして, USIT (統合的構造化発明思考法) を説明する。USITは米国フォード社で開発され, 実践されたものである。演者自身によるUSITの適用事例を説明し, 企業の実地問題に適用していくための方法を具体的に述べる。 
  
なお, 演者のWWWサイト『TRIZホームページ』には, 本セミナーで取り上げる内容に関連した多数の記事があるので, 参照されたい。
「TRIZ Home Page in Japan」  http://www.osaka-gu.ac.jp/php/nakagawa/TRIZ/
  
★メーリングリスト無料登録

セミナー受講後も継続してスキルアップできるように、受講者全員が無料でメーリングリストに登録することが出来ます。メーリングリストでは、受講者同志で情報交換や問題解決を行っています。

タイムテーブル
  

セミナー概要
対象者 技術者および技術部門の管理者
講 師 大阪学院大学 情報学部教授 中川 徹   講師のご紹介
場 所 法政大学 ボアソナード・タワー19階 D会議室  会場地図 
定 員 30名 (定員になり次第締切) 

期間・時間

2時間30分(19:00〜21:30 ) 受付開始 18:45〜 
受講料 10,000円 ※条件によって、特別割引が適用されます。詳しくは、法政大学EC受講料一覧をご参照下さい。
日程 2001年7月27日(金)  
  
会場案内図


  
ボアソナードタワー 

  
法政大学
富士見キャンパス内
19階 D会議室 
  
千代田区
富士見2-17-1
  
【TEL】
03-5261-5104
タイムテーブル
18:45〜

受付

19:00〜 セミナー 1.  はじめに  TRIZの発想 2. TRIZの技術認識と問題解決法の概要  
3.
TRIZの現代化と普及の課題  4. TRIZのエッセンスを再考する  
20:15〜 休憩
20:25〜 セミナー 5. 簡易化TRIZ: USITの概要  6. USITの適用事例 (2件)   
7. USITの使い方のポイント  8. USITの学び方と実地適用の方法  
9.
TRIZ/USITを着実に企業に導入するために 10. 質疑応答
21:30〜 終了
  
講師のご紹介



大阪学院大学 情報学部教授 中川 徹

TRIZ Home Page in Japan

 ●経歴
現職:大阪学院大学情報学部教授。
1963年に東京大学理学部化学科を卒業後、同大学院博士課程で学び (1969年理学博士)、1967年に東京大学理学部化学教室助手。物理化学の研究、特に、高分解能分子分光学の分野で実験と解析を行った。
1980年に富士通株式会社に入社し、国際情報社会科学研究所にて、情報科学の研究者として、ソフトウェア開発の品質向上の研究などに従事した。その後、同研究所、さらに富士通研究所企画調査室において研究管理スタッフとして仕事をした。
・1997年5月に初めてTRIZに接して以来、当時在職中の富士通研究所においてTRIZの導入に努めた。
・1998年4月に現職の大学に移り、TRIZを日本の産業界と学界に導入することに努力している。
・1998年11月に公共的なWWWサイト『TRIZホームページ』を創設し、編集者を勤めている。

  

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