SQL Server2005が昨年発表され、導入をお考えの方、すでに導入していらっしゃる方も多いのではないでしょうか。SQL Server2005は以前のバージョンに比べ、 【メリット1】 プロセッサライセンスが安価であることから、導入が比較的容易になりました。 もちろんそれだけでなく、 【メリット2】 新機能の追加やパフォーマンスの向上など、性能においても非常に優れたものとなっています。 以前のバージョンの管理ツールとして活躍してくれたEnterprise Managerやクエリアナライザなどは、SQL Serer Management Studioとして1つのツールに統合され、操作性も大幅に向上しています。Project Serverのメンテナンスは、データベースの管理が鍵を握ると言っても過言ではありませんので、この生まれ変わった管理ツールは大変うれしいアイテムです。 【メリット3】 さらに無償版のExpress Editionは、従来の無償版であったMSDEに比べ、データベース容量制限が2GBから4GBとなり、Project Serverのようにデータ量が多くなりがちなアプリケーションにとって頼もしい存在となっています。また、管理ツールのないMSDEを、コマンドラインで苦戦しながら操作していた方もいらっしゃるかも知れませんが、Express Editionでは、簡易版ながら、非常に有能なGUIベースの管理ツールが提供されています。 このように豊富な魅力を持ったSQL Server2005を、Project Server2003でもぜひ活用したいところです。
しかし、残念なことに、Project Server2003のインストーラはSQL Server2005に対応していないため、Project Server2003+SQL Server2005の運用の際は、セットアップ時に少々コツが必要です。本講座はSQL Server2000を採用し、難しい操作などをすることなくセットアップして頂くことを目標としていますが、SQL Server2005を使いたい場合のセットアップ手順、注意点などもご紹介します。