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MPUF研究開発プロフェッショナルの流儀 第5回

研究を通した人材育成
〜幹細胞の運命制御機構と若手研究者の運命制御機構〜

無料オンラインセミナー(Teams)となります。実施方法等の詳細については、お申し込みをいただいた方へ、開催当日正午を目安に個別の一斉メールで接続方法等ご案内いたします。

【スピーカー】
赤木 紀之
福岡工業大学工学部
生命環境化学科 教授

【ご講演内容】


西暦2000年、私は横浜市立大学大学院の修士課程に在籍していました。当時、RNA結合タンパク質に関する分子生物学的研究に従事し、研究の楽しさがようやく分かり始めた頃でした。歴史的にこの時代は21世紀への移行期で、「ヒトゲノム計画」「クローン羊ドリー」「ヒトES細胞の樹立」などが紙面を賑わせ、生命科学の新たな時代の幕開けを実感するときでもありました。より深く生命科学研究に携わりたいと私は思い、東京大学大学院医学博士課程(横田崇教授)への進学を決めました。4年間の博士課程では多能性幹細胞の一種であるマウスES細胞の未分化状態維持機構の解明に取り組み、無事学位をとることが出来ました。
学生時代から私は血液細胞の発生やがん化の仕組みにも興味があったため、博士を取得後は造血幹細胞の分化や腫瘍化の研究ができる海外の研究室を探しました。関連する論文を読む中で、アメリカ・ロサンゼルスにあるCedars-Sinai Medical CenterのH. Phillip Koeffler博士の論文が目に止まりました。人材募集は出ていなかったのですが、直接Koffler先生に履歴書を送付し、無事ポスドクとして雇って頂きました。3年半、造血幹細胞分化や白血病細胞の遺伝子異常に関する研究に従事することができました。
アメリカからの帰国先を探している中で、ご縁があって大学院時代の恩師である横田先生の研究室に教員として着任することができました。横田先生は金沢大学にご栄転されており、私は金沢大学で再び多能性幹細胞に関する研究に携わることができました。
これまでの幹細胞に関する研究活動を通して、人材育成の重要性を再認識する場面がたくさんありました。いかにして若手研究者はキャリアを積めばよいのか。本講演では、私のキャリアパス、多能性幹細胞や血液細胞のこれまでの私の研究経過、研究と通した人材育成、そして今後の展望や目指す姿を紹介したいと思います。

【講師プロフィール】

1998年横浜市立大学生物学課程卒業。2004年東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。日本学術振興会特別研究員DC1、金沢大学医学部再生分子医学ポスドク、UCL A医学部/シーダス・サイナイ医療センター血液学腫瘍学部門ポスドク、金沢大学医薬保健研究域医学系助教、同上准教授を経て、2020年4月より現職。一般社団法人 海外日本人研究者ネットワーク(UJA)理事を兼任。

開催日時 2021年5月28日(金) 19時〜21時 ※オンラインにて
受講料 無 料
お申込み
※リンクURLのご案内ができるのは
開催日11時までのお申込み受付分までとなります

 【講座監修およびコーディネイト】 MPUF代表 枷場(はさば)博文
 【主 催】 Microsoft Project Users Forum(MPUF)
 本セミナーに関するお問い合わせは info@(半角アットマーク)mpuf.org までお願いいたします

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