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MPUF研究開発プロフェッショナルの流儀 第18回
「生命の不思議:細胞とMETA body 」
〜 酵素集合体形成による細胞の代謝制御 〜
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無料オンラインセミナー(Teams)となります。実施方法等の詳細については、お申し込みをいただいた方へ、開催当日正午 を目安に個別の一斉メールで接続方法等ご案内いたします。
【スピーカー】三浦 夏子 氏
Natsuko Miura, PhD
助教・博士(農学)
大阪府立大学 大学院生命環境科学研究科
応用生命科学専攻 発酵制御化学研究グループ
【アブストラクト】生命を駆動する細胞の代謝には、まだまだ未知の調節機構が存在しているようである。生物の教科書でも必ず取り上げられる、最もよく知られた代謝経路の一つである解糖系もその例外ではない。我々は2013年に、従来細胞質に散在して機能すると考えられてきた解糖系酵素群が、特定の条件下において細胞質で大規模なタンパク質集合体を形成すること、また解糖系酵素群が集合体形成によって代謝反応を調節している可能性について初めて報告した。細胞質でタンパク質等の生体分子が形成する集合体は、近年、液-液層分離によって形成される「膜のないオルガネラ」として注目を集めている。我々はこうした「膜のないオルガネラ」の中でも、代謝酵群によって形成される一過的な集合体をMetabolic Enzymes Transiently Assembling (META) body と名付け、その制御機構について研究を進めている。
これまでにMETA bodyは出芽酵母やある種のがん細胞株、センチュウなどで形成されることが報告されており、従来広く研究されてきた転写制御に加えて、集合体形成による代謝制御機構が幅広い生物種で保存されている可能性が示唆されている。本講演では主に出芽酵母を中心に、代謝酵素集合体の構成・機能・制御機構について明らかになってきたことを紹介する。
【スピーカーご略歴】
2007年 京都大学農学部応用生命科学科 卒業
2009年 京都大学大学院農学研究科応用生命科学専攻 修士課程修了
2012年 京都大学大学院農学研究科応用生命科学専攻 博士課程 研究指導認定退学
2013年 博士(農学)(京都大学)取得
2014年より以下でのご所属、ご研究を経て
・京都大学大学院農学研究科応用生命科学専攻
・アメリカ国立がん研究所(NCI)放射線腫瘍学分野
・日本学術振興会海外特別研究員(NIH)
・京都大学大学院農学研究科応用生命科学専攻
・大阪府立大学 大学院生命環境科学研究科 応用生命科学専攻
・大阪府立大学LAC-SYS研究所 バイオ分析・環境応用部門
2022年〜現在
大阪公立大学 大学院農学研究科 生命機能化学専攻
発酵制御化学研究室 テニュアトラック助教
1)低酸素条件下で形成する代謝酵素集合体の制御機構解明と利用
2)サンゴ共在細菌が産生する生理活性物質の解析と利用 に従事
大阪公立大学LAC-SYS研究所 バイオ分析・環境応用部門 研究員
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2022年5月20日(金)18時〜20時
※オンラインにて
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無 料 |
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オンラインセミナーリンクURLについては
開催当日正午 を目安に
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【講座監修およびコーディネイト】 MPUF代表 枷場(はさば)博文
【主 催】 Microsoft Project Users Forum(MPUF)
本セミナーに関するお問い合わせは info@(半角アットマーク)mpuf.org までお願いいたします |
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